のんちゃんドーム型エア遊具の3D図面 正面寸法図

1. はじめに|“のんちゃん”を立体のエア遊具へ

今回は、岩手県野田村の公式ゆるキャラ「のんちゃん」をモチーフにした、ドーム型エア遊具の3D設計事例をご紹介します。今回の3D図面は、導入を検討する段階において、「立体にした場合の見え方」や「実際の運用を想定した際のバランス」を事前に確認するために作成した設計イメージです。
平面イラストだけでは分かりにくいボリューム感や設置時の印象を、3D図面によって可視化し、検討材料として共有できるようにしています。

ゆるキャラを使った遊具づくりは、一見すると“デザイン勝負”のように思われがちですが、実際には施設の導線・安全・見守り・設置条件・運営負担など、現場要件が複雑に絡み合います。だからこそ私たちは、最初から完成形を決め打ちするのではなく、平面イラストを出発点に、まずは3Dで「立体として成立するか」を可視化し、関係者で同じ景色を見ながら精度を上げていく進め方を大切にしています。

今回の「のんちゃんドーム」も同様で、イラストのかわいさを損なわないことは大前提として、屋外イベントや常設運用も想定できるよう、ドーム形状の安定感を活かしながら、入口位置や視認性、そして安全配慮が検討しやすい構成を意識して3D化しました。

2. ご相談の背景|“平面イラスト”を、現場で使える立体へ

ゆるキャラは、自治体や施設の認知を一気に高められる強力な資産です。特に、写真に写った瞬間に「どこだか分かる」存在感があるため、イベントや観光導線の中で“目印”になりやすく、来場体験の記憶にも残ります。一方で、遊具として形にするには「イラストをそのまま膨らませれば良い」という単純な話にはなりません。

たとえば、正面から見たときの目の大きさや表情の角度は、平面では魅力的でも、立体にした途端に印象が変わることがあります。また、ドーム型は安定性が高い反面、入口をどこに取るかで運営性が大きく変わります。スタッフの導線、利用者の流れ、混雑時の安全、保護者の見守り位置など、「かわいい形」と「現場で回る形」を両立させるためには、3D上で早い段階から検証することが重要です。

そこで今回は、いただいた平面イラストをもとに、正面・側面・背面・パースの複数視点から、“のんちゃん”がエア遊具として成立する立体バランスを丁寧に確認できるよう、3D図面としてまとめました。

3. 設計コンセプト|施設の“顔”として成立するドーム形状

今回の設計で中心に置いたのは、「一目でのんちゃんだと分かる」「離れた場所からでも目印になる」「運用が難しくならない」という3点です。

まず外観は、のんちゃんの特徴である大きな目と、柔らかい表情が伝わるように、顔の丸みを強調しつつ、視線の向きや頬のラインが不自然にならないよう調整しました。エア遊具は布地の張りで形が決まるため、造形の“角”を増やしすぎると、縫製や空気圧の影響で歪みが出やすくなります。そこで、丸みのあるドーム形状をベースにし、「かわいさ」と「製作の再現性」を両立させる狙いで設計しています。

次に、入口や運用性です。ドーム型は内部空間が取りやすい一方、入口位置が不適切だと、利用者が滞留しやすくなったり、外からの見守りが難しくなったりします。今回は、外観の印象を損ねない位置に入口を配置しつつ、運営者側が「入り口を見失わない」「誘導しやすい」状態を作れるよう、3D段階で形状の納まりを確認しました。

最後に、安全配慮です。ドーム型の遊具は、正面の見た目が強くなる分、側面や背面が“のっぺり”しやすい課題があります。ここを単に面で終わらせるのではなく、窓や視認要素を設計に組み込み、内部の見守りや通気のイメージが持てるようにしています。実際の仕様は、設置場所・対象年齢・運用ルールによって調整しますが、「検討段階で論点が整理できる図面」にしておくことが、後工程の手戻りを大きく減らします。

4. 3D図面で見えること|“かわいい”の裏側を数値で確認する

3D図面の良さは、完成イメージが共有できるだけではありません。むしろ本質は、「現場で困るポイント」を、作る前に見つけられることです。

たとえば、入口の高さが小さすぎると、お子さまが出入りしづらくなります。逆に大きすぎると、外からの転落や飛び出しのリスクを考える必要が出てきます。窓の位置が高すぎれば保護者は中を覗けませんし、低すぎれば内部の遊びに干渉することもあります。のんちゃんの形状を優先しすぎると、内部空間が想定より狭くなる場合もあります。

こうした点を、完成後に気付いてしまうと、修正は大きなコストになります。だからこそ私たちは、3D図面の段階で、正面・側面・背面・パースを揃え、寸法感を持った会話ができる状態にしてから、仕様の確定に進むようにしています。

本ページでは、のんちゃんドームの3D図面を、視点ごとに掲載しています。施設側の関係者様だけでなく、運営スタッフ、設置担当、場合によっては安全確認の担当者まで、同じ資料を見て議論できることを意識した構成です。

5. 3D図面ギャラリー(掲載位置の指示込み)

ここからは、今回作成したドーム型エア遊具の3D図面を掲載しています。
平面的なイラストをもとに立体化することで、全体のボリューム感やキャラクターの印象、設置時の見え方を具体的に確認できる構成としました。

正面・側面・背面・俯瞰など複数の角度から確認できるため、実際に設置した際の存在感や、周囲とのバランスをイメージしやすくなっています。また、出入口や送風口の位置関係も立体で把握できるため、運営動線や設営方法を検討する際の資料としても活用できます。

なお、本ページに掲載している3D図面は、導入検討の段階で「形にしたらどう見えるか」「運用面で無理がないか」を確認するために作成した設計イメージです。
実際の設置環境や使用条件、ご要望に応じて、仕様・寸法・構成は柔軟に調整することを前提としています。

※本ページの3D図面は設計検討用のイメージです。設置環境やご要望により、仕様・寸法・構成は変更となる場合があります。

今回のように、イラストやキャラクターデザインを立体化し、エア遊具として成立するかを事前に確認したい場合や、設置スペース・運用条件を踏まえて無理のない構成を検討したい場合には、3D図面による設計検討が有効です。
これまでに制作してきたエア遊具の形状やサイズ感、構造の考え方については、
▶︎ エア遊具の製作実績紹介ページ
で実際の事例をご覧いただけます。

また、設計検討段階からのご相談や、図面作成の流れについては、
▶︎ 3D図面制作・設計相談ページ
にて詳しくご案内しています。

使用する素材や、安全面を考慮した構造について理解を深めたい方は、
▶︎ エア遊具の素材・構造・安全基準の解説ページ
もあわせてご覧ください。

「まだ導入が決まっていない」「まずは形にして検討したい」といった段階でも問題ありません。検討資料としての3D図面作成から、実際の製作を見据えた調整まで、状況に応じてサポートしています。

のんちゃんドーム型エア遊具の3D図面 正面寸法図
のんちゃんドーム型エア遊具の3D図面 全体パース(正面)
のんちゃんドーム型エア遊具の3D図面 側面形状と寸法
のんちゃんドーム型エア遊具の3D図面 側面形状と寸法
のんちゃんドーム型エア遊具の3D図面 背面寸法図

6. 平面→3D化の考え方|“そのまま膨らませない”のがコツ

平面イラストを立体にする際に、最初に決めるのは「どの角度が“正解の顔”か」です。キャラクターは、正面で成立していても、斜めから見たときに印象が崩れることがあります。エア遊具は特に、空気圧と縫製で曲面が連続するため、視点によって表情が変わりやすい特徴があります。

そのため今回は、正面のかわいさを守りながら、斜め方向で見たときにも「のんちゃんだ」と分かるよう、目の配置や頭部の丸み、体の厚みを段階的に調整していく前提で3D化しています。受注確定前の検討段階だからこそ、まずは大きな違和感が出ない骨格を作り、関係者の合意を取りやすい状態に整えることが重要です。

7. 屋外運用を見据えた検討ポイント|設置・見守り・風の抜け

ドーム型は、屋外に置いたときの見映えがよく、写真の背景にも強い形です。ただし、屋外運用では、見た目以上に「運用」が成功の鍵になります。

風の抜け方、設置面の状態、来場者の流れ、スタッフの配置。こうした現場要因が揃ってはじめて、安全に、気持ちよく回る遊具になります。今回の3D図面は仕様確定資料ではありませんが、少なくとも「どのあたりに入口がくると運用しやすいか」「どこに見守り要素を入れたいか」といった議論を始めるための土台になります。

もし実導入に進む場合は、設置想定の写真や寸法、運用ルール(何人で回すか、対象年齢、回転数、混雑時の整理)を確認しながら、入口形状や内部の構成、安全配慮のディテールを詰めていきます。私たちは最初から“全部決めた提案”を置くのではなく、運用と安全を前提に、納得感のある形に仕上げていくための設計を行っています。

8. 素材・仕様の考え方へ

ここまで読んでいただくと分かる通り、ゆるキャラ遊具は「形」だけでなく、素材や補強設計が品質を左右します。屋外で使う場合は、耐久性だけでなく、清掃性や退色、摩耗、縫製部の負荷など、運用年数に直結する要素が多くなります。

素材や厚み、補強の考え方については、別ページで分かりやすくまとめています。設計と合わせて確認していただくと、見積や仕様決定がスムーズになります。
▶︎ 素材・生地・補強の考え方はこちら

9. “受注前でも3D化する価値”|検討スピードが上がる

今回のように受注前の段階で3D図面を作るのは、無駄に見えるかもしれません。ですが実際には、ここで立体の合意が取れていると、導入可否の判断が早くなり、見積の精度も上がり、最終的な手戻りが減ります。

特にキャラクター系は、「完成したら思っていたのと違った」というズレが起きやすい領域です。平面イラストだけで話を進めると、頭の中の完成形が人によって異なるため、判断が遅れたり、途中で意見が割れたりします。3D図面があるだけで、議論が“感想”から“確認”に変わり、進行が安定します。

10. まとめ|キャラクター遊具は“設計段階”で勝負が決まる

のんちゃんドームの3D図面は、平面イラストをそのまま立体にするのではなく、現場で使える遊具として成立させるための検討資料として作成しました。見映え、導線、見守り、運用、そして安全。これらを同時に成立させるには、早い段階で立体の合意を取ることが近道です。

そして、ここから先は「施設の条件」と「運営スタイル」によって最適解が変わります。だからこそ私たちは、施設ごとに丁寧にヒアリングし、形だけでなく運用まで含めて“回る遊具”を設計していきます。

11. お問い合わせへの流れ(リンク導線を明確に)

本ページの3D図面は設計検討用イメージです。設置環境やご要望により、仕様・寸法・構成は変更となる場合があります。
ここまでの内容をご覧いただき、「うちのキャラクターでも作れる?」「この場所に置けるサイズ感を知りたい」「屋外運用での注意点も含めて相談したい」と感じた方は、まずは条件整理から一緒に進めます。

お問い合わせ時に、キャラクターの平面データ(AI / PNG / PDF いずれか)と、設置予定場所の情報(だいたいの寸法でOK)を添えていただけると、初回の提案精度が上がります。導入が未確定の段階でも、検討用として3Dで形にしていく進め方も可能です。

▶︎ ゆるキャラ/オリジナル造形のエア遊具のご相談はこちら