アルビレックス新潟 ビッグスワン再現エア遊具制作実績

スタジアムの象徴を「遊具」として再現するという挑戦

スタジアム屋根形状を再現したアルビレックス新潟オリジナルエア遊具の全体構造

アルビレックス新潟様のエア遊具制作プロジェクトは、単なる子ども向け遊具の製作ではなく、クラブの象徴である「デンカビッグスワンスタジアム」の世界観を、体験型コンテンツとして再構築することを目的とした取り組みでした。スタジアムそのものが持つ独特の屋根形状、チームカラー、クラブロゴ、キャラクターといった要素を取り入れながら、エア遊具として安全に成立させ、イベントやスタジアム関連施策の中で活用できる構造を実現することが求められました。

エア遊具は見た目のインパクトが注目されがちですが、実際には構造設計・素材選定・空気圧管理・安全性確保といった多くの要素が複雑に絡み合っています。特に今回のように、既存の建築物をモチーフとし、なおかつクラブのブランドイメージを正確に反映させる案件では、単なるデザイン再現ではなく「なぜその形なのか」「どこを再現すべきなのか」という設計思想そのものが重要になります。

エア遊具カンパニーでは、このプロジェクトを通じて、スタジアムというシンボリックな存在を、遊びと体験を通じてより身近に感じられる空間へと落とし込むことを目指しました。

本実績で制作したエア遊具は、大型構造物としての安定性と、イベント利用を前提とした耐久性の両立を重視して設計・制作しています。
エア遊具の品質は、見た目だけでなく、使用する素材の特性や構造設計によって大きく左右されます。特に屋外での使用や長時間の運用を想定する場合、素材選定は安全性やメンテナンス性にも直結する重要な要素です。

本遊具の制作にあたっても、用途やサイズ、運用条件を踏まえたうえで、適切な素材と製法を選定しています。

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企画段階で求められた条件と背景

スタジアム屋根形状を再現したアルビレックス新潟オリジナルエア遊具の全体構造

本プロジェクトにおいて最初に共有されたのは、「ビッグスワンスタジアムらしさを、誰が見ても一目で分かる形で表現したい」という明確な要望でした。アルビレックス新潟様にとってビッグスワンは、単なる競技施設ではなく、クラブの歴史やファンの記憶が積み重なった象徴的な存在です。そのため、曖昧なイメージ表現や簡略化されたデザインではなく、スタジアム特有の構造をしっかりと取り入れることが重要な条件となりました。

特に重視されたのが、ビッグスワンスタジアムの特徴的な屋根形状です。大きく弧を描く屋根のフォルムは、遠くから見てもスタジアムと分かる視覚的アイコンであり、この部分をどのようにエア構造として再現するかが、企画段階における最大のテーマでした。また、クラブカラーであるオレンジを基調とした配色、ロゴの配置、キャラクター表現についても、単なる装飾ではなく「クラブの公式イメージとして違和感がないこと」が求められました。

一方で、エア遊具として使用する以上、参加者が安全に出入りでき、内部で遊ぶことができる構造である必要があります。外観の再現性を優先しすぎると、内部動線が不自然になったり、空気圧が安定しなくなるケースもあるため、見た目と機能の両立が企画段階から重要な検討事項となりました。

設計・図面制作で重視した考え方

エア遊具底部の補強縫製と固定用ベルト構造のディテール写真

企画内容を具体的な形に落とし込むため、まず行ったのが全体構成の整理と図面制作です。スタジアムの屋根形状を再現するにあたり、そのまま建築構造を模倣するのではなく、エア遊具として成立する形状に変換する必要がありました。空気で支える構造である以上、荷重の分散や空気の流れを考慮しなければ、見た目は再現できても実用性に欠けるものになってしまいます。

そこで、ビッグスワンの屋根を構成するラインやリズムを抽出し、それをエア構造として再設計することで、視覚的な再現性と構造的な安定性の両立を図りました。屋根部分は単なる装飾ではなく、内部の空気圧を安定させるための重要な構造体でもあるため、曲線の角度やボリューム感については細かな調整を重ねています。

また、キャラクターやロゴの配置についても、図面段階で慎重に検討を行いました。エア遊具は見る角度によって印象が大きく変わるため、正面・側面・斜めから見た際のバランスを考慮し、どの方向から見ても「アルビレックス新潟の遊具」であることが伝わる構成を目指しました。この段階では、実際の使用シーンを想定しながら、イベント会場やスタジアム周辺での設置イメージを共有し、最終的なデザインに反映させています。

スタジアムをモチーフにしたエア遊具では、外観デザインの再現性だけでなく、内部構造や空気室の配置、全体のバランス設計が非常に重要になります。
今回のビッグスワン再現エア遊具でも、完成後の見た目だけでなく、設営性や安全性を考慮した立体的な設計を行いました。

エア遊具カンパニーでは、制作前に図面を用いて構造を整理し、形状やサイズが実際の運用に適しているかを確認したうえで制作を進めています。

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デザインに込めた意図と再現性へのこだわり

エア遊具底部の補強縫製と固定用ベルト構造のディテール写真

今回のエア遊具におけるデザインの最大の特徴は、やはりビッグスワンスタジアムの屋根形状を再現している点にあります。屋根のカーブや重なり方は、単純な円形や直線では表現できないため、エア遊具としての制約の中で、どこまで本来の形状に近づけられるかが重要な課題でした。

エア遊具カンパニーでは、スタジアムの写真資料や図面をもとに、特徴的なラインを抽出し、それをエア構造に落とし込むことで、見る人が直感的に「ビッグスワンだ」と感じられるデザインを追求しました。これは、単に似せるという作業ではなく、スタジアムの持つスケール感や存在感を、遊具という別のフォーマットで再解釈するプロセスでもあります。

また、チームカラーやロゴ、キャラクター表現についても、色味の再現性や配置バランスに細心の注意を払いました。イベントで使用されるエア遊具は写真や動画で撮影される機会も多く、SNSなどで拡散されることを前提としたデザインが求められます。そのため、どの角度から撮影されてもブランドイメージが損なわれないよう、設計段階から視認性を意識した構成としています。

制作工程における技術的な工夫と素材選定

設計図が確定した後、いよいよ実制作の工程へと進みました。今回のエア遊具は、スタジアムをモチーフにした大型構造物であるため、一般的なエア遊具以上に素材選定と縫製精度が重要になります。外観の再現性はもちろんのこと、繰り返し使用されることを前提とした耐久性、安全性、そして空気圧を安定させる構造が求められました。

本体にはエア遊具専用として実績のあるPVC系素材を使用しつつ、屋根形状の再現部分については、空気の逃げや歪みが出にくいよう内部構造を工夫しています。特にビッグスワンスタジアムの屋根は曲線が連続する形状であるため、単純な一体構造ではなく、複数の空気室を組み合わせることで、自然なカーブを保ちながら形状を安定させる設計としました。

縫製工程では、荷重が集中しやすい部分や、人が触れる頻度の高い箇所を重点的に補強しています。スライダー部分や出入口付近、内部の動線にあたる部分については、縫製幅や補強テープの位置を細かく調整し、見た目だけでなく実使用時の安心感を重視した作りとしています。エア遊具は膨らませた状態では内部構造が見えないため、完成後には分からない部分こそ、制作段階での精度が品質を左右します。

今回のように、スタジアムや建築物、キャラクターなどをモチーフとしたエア遊具は、既存モデルでは対応できないため、オリジナルでの設計・制作が必要となります。
使用目的や設置環境、演出意図に合わせて一から形を作ることで、イベントやプロモーションに適したエア遊具が実現します。

エア遊具カンパニーでは、企画段階から設計・制作までを一貫して対応し、用途に応じたオリジナルエア遊具の制作を行っています。

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キャラクター・ロゴ・カラー表現への対応

大型イベント運用を想定したビッグスワン再現エア遊具の背面構造

今回の遊具では、アルビレックス新潟様のチームカラー、ロゴ、キャラクター要素も重要な構成要素となっていました。これらは単なる装飾ではなく、クラブの公式イメージとして使用されるため、色味やバランスにズレが生じることは許されません。

印刷や配色については、事前に色校正を行い、実際のスタジアムカラーや既存の販促物と並べても違和感が出ないよう調整しています。特にオレンジの色味は、照明条件や屋外・屋内での見え方によって印象が変わりやすいため、実使用環境を想定した上で最適なトーンを選定しました。

キャラクターやロゴの配置についても、単に目立たせるのではなく、全体のデザインバランスの中で自然に視線が集まる位置を意識しています。写真撮影時やイベント会場での導線を考慮し、来場者が自然と「アルビレックス新潟の遊具だ」と認識できる構成を目指しました。

内部構造と遊びやすさへの配慮

大型イベント運用を想定したビッグスワン再現エア遊具の背面構造

エア遊具としての完成度を高めるためには、外観だけでなく内部構造の設計が欠かせません。今回の遊具では、スタジアム形状を再現しながらも、内部で安全に遊べるスペースを確保する必要がありました。

内部には適度な空間の広がりを持たせつつ、空気圧が均一に保たれるよう構造を設計しています。スライダー部分についても、滑走時のスピードや着地時の衝撃を想定し、傾斜角度やクッション性を調整しました。これにより、子どもから大人まで安心して利用できる遊具として成立しています。

また、外からは見えにくい部分ですが、内部の空気循環や圧力バランスも重要なポイントです。エア遊具は長時間稼働することを前提とするため、局所的に負荷がかからないよう、空気の流れを分散させる構造を採用しています。これにより、形状の崩れや過度な負担を抑え、安定した使用が可能となっています。

設置を想定した構造と現場対応力

制作段階では、完成後の設置シーンも常に想定しながら作業を進めました。エア遊具は製作して終わりではなく、実際に設置され、運用されて初めて価値を持ちます。そのため、設置時の導線、電源位置、送風機の配置、固定方法なども含めて設計を行っています。

本体下部には固定用のベルトやリングを設け、設置場所の条件に応じて適切に固定できる構造としました。これにより、屋内外を問わず安定した設置が可能となり、イベントごとの柔軟な運用にも対応できます。送風機の取り回しやメンテナンス性についても配慮し、運営側の負担が過度に大きくならない設計を意識しています。

完成したエア遊具がもたらす価値

完成したエア遊具は、単なる遊び道具にとどまらず、クラブの世界観を体験として届けるコンテンツとなりました。ビッグスワンスタジアムをモチーフにした構造は、視覚的なインパクトだけでなく、来場者に「スタジアムに来た」という感覚を想起させる装置として機能します。

イベント会場やスタジアム周辺で設置された際には、写真撮影やSNSでの拡散効果も期待でき、クラブの認知向上やファンとの接点創出にも寄与します。こうした体験型コンテンツは、従来の販促物とは異なり、記憶に残る形でブランドを伝える力を持っています。

今回の制作実績は、建築物や象徴的な施設をモチーフとしたエア遊具制作において、設計から制作、運用までを一貫して対応できることを示す事例でもあります。

オリジナルエア遊具制作・ご相談について

エア遊具カンパニーでは、今回のようなスタジアム再現型エア遊具をはじめ、企業ロゴやキャラクター、建築物、アート作品などをモチーフとしたオリジナルエア遊具の制作に対応しています。既存の商品では表現できない世界観や、イベントの目的に合わせた完全オリジナル設計が可能です。

企画段階でのご相談から、図面制作、素材選定、制作、設置を想定した構造提案まで、一つひとつ丁寧に対応しています。「こんな形はできるのか」「このサイズで安全に作れるのか」といった段階からでも問題ありません。

オリジナルエア遊具や特殊なモチーフを用いた制作についてご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。過去の制作実績や設計事例をもとに、目的や使用シーンに合わせたご提案をさせていただきます。