本ページでは、屋外に設置された既存プールへの導入を想定して設計した、ウォータースライダーの3D図面事例をご紹介します。
完成後のイメージだけでなく、設置条件や安全性、運営のしやすさまでを事前に確認できるよう、3D図面を用いて設計内容を整理しています。
今回のスライダーは、小学生までの利用を想定した比較的緩やかな勾配の滑り台として設計しています。スピードや高さを強調するタイプではなく、初めてウォータースライダーを体験するお子さまでも安心して利用できる構成を目指しました。
屋外プールへの後付け設置を前提としたご相談

今回の設計では、「すでに屋外プールが設置されている環境に、後からスライダーを設置したい」という前提条件がありました。
新設のプールではなく既存設備を活用するケースでは、設置可能なスペースや高低差、地面の勾配、動線など、考慮すべき点が多くなります。
そのため、いきなり製作に進むのではなく、まずは3D図面を用いて全体のサイズ感や設置位置、滑走ラインを可視化することが重要になります。
本ページに掲載している図面は、そうした事前検討を行うための設計資料として作成したものです。
対象年齢を明確にした設計思想
このウォータースライダーは、小学生までの利用を想定しています。
年齢層を明確に設定することで、滑り台の勾配や全長、高さ、着水位置などを適切にコントロールすることができます。
大人向けや高学年向けのスライダーでは、スリルやスピードを重視した設計になることもありますが、今回は「安全に、繰り返し楽しめること」を重視しています。
そのため、滑走角度は比較的緩やかに設定し、滑り出しから着水までの流れが自然になるよう調整しています。
こうした設計意図は、完成写真だけでは伝わりにくい部分でもありますが、3D図面を用いることで事前に共有することができます。
密閉型構造による設営性への配慮
今回のスライダーは、密閉型構造を採用しています。
一般的なエア遊具やスライダーの中には、常に送風機を稼働させ続ける必要があるタイプもありますが、本設計ではその点も考慮しています。
密閉型とすることで、常時送風を行わなくても形状を維持しやすくなり、設営や撤去の手間を軽減することができます。
イベント運営やシーズン営業においては、設営時間や人手の負担が運営コストに直結するため、こうした点は非常に重要です。
3D図面では、内部構造やエアの保持方法についても確認できるようにしています。
地面の勾配を計算に入れた設計

今回の設置環境では、プール周辺の地面に勾配があることが前提条件としてありました。
屋外施設では、完全に水平な地面が確保できないケースも多く、こうした条件を無視して設計を進めてしまうと、実際の設置時に問題が生じる可能性があります。
本設計では、地面の高低差や傾斜をあらかじめ計算に入れ、スライダー全体の角度や支持構造を調整しています。
3D図面上で地面レベルを再現することで、設置後の安定性や滑走時の安全性を事前に確認できるようにしています。
3D図面を使った事前確認の重要性

ウォータースライダーのようにサイズが大きく、設置条件の影響を受けやすい遊具では、3D図面による事前確認が欠かせません。
完成後のイメージだけでなく、実際の設置環境に当てはめたときに無理がないかを確認することが重要です。
本ページに掲載している図面では、全体の長さや高さ、プールとの位置関係、滑走ラインなどを立体的に確認することができます。
こうした資料をもとに、設計段階で修正や調整を行うことで、完成後のトラブルを防ぐことにつながります。
同様に、他のエア遊具についても3D図面を用いた設計事例を掲載しています。
▶️3Dエア遊具設計事例一覧へ
屋外環境を想定した安全性への配慮
屋外に設置されるウォータースライダーでは、天候や気温の変化、人の動線など、さまざまな要素が安全性に影響します。
今回の設計では、滑走部分だけでなく、待機スペースや乗り降りのしやすさについても考慮しています。
また、プールへの着水位置についても、周囲との距離や水深を想定した設計を行っています。
こうした点も、3D図面上で確認できるようになっており、運営側が事前にイメージしやすい構成としています。
設計段階で行う検討と調整
エア遊具やウォータースライダーの設計では、初回の図面で完成することはほとんどありません。
設置環境や運営方法、対象年齢などを踏まえ、何度か図面を修正しながら完成形を詰めていきます。
今回のスライダーについても、地面の勾配や設置スペースを踏まえた調整を重ねています。
3D図面は、その過程を共有するための重要なツールであり、設計者と導入検討者の間で認識を揃える役割を果たします。
素材や構造に関する考え方
設計段階では、どの部分に負荷がかかりやすいか、どこに補強が必要かといった点も検討します。
特にウォータースライダーの場合、水の影響や滑走時の力が加わるため、構造的な検討が欠かせません。
3D図面は見た目を確認するためだけのものではなく、こうした素材選定や構造検討を行うための資料としても活用されます。
エア遊具に使用される素材や安全基準については、別ページでも詳しく解説しています。
▶️エア遊具の素材・安全基準について
本ページに掲載している図面について
本ページに掲載している3D図面は、設計検討用のイメージ資料です。
実際の設置環境やご要望に応じて、仕様や寸法、構成は変更となる場合があります。
そのため、導入を検討される際には、設置場所の条件や運営方法をヒアリングした上で、最適な設計をご提案しています。
完成形を一方的に提示するのではなく、状況に応じて調整していくことを前提としています。
まとめとご相談について
屋外プールに設置するウォータースライダーは、施設の集客力を高めると同時に、安全性や運営のしやすさが求められる設備です。
3D図面を活用することで、設計段階から完成後のイメージを具体的に共有し、無理のない導入を進めることができます。
屋外設置用のウォータースライダーやエア遊具の導入をご検討中の方は、設置条件や対象年齢に応じた設計について、ぜひお気軽にご相談ください。
3D図面を用いた事前確認や、オリジナル仕様での設計にも対応しています。






